杜仲茶

【原産地】 トチュウ目トチュウ科トチュウ属(1属1科1種)という稀な木。落葉高木。
中国四川省。中国最古の薬物書”神農本草経”に生薬として長期に服用しても副作用がない上品に分類され不老長寿の秘薬とされてきた。
【日本で】 平安時代生薬として伝わった? 1970年代ブームはすぐに去り80年代後期に某社の”カラダよろこぶ”のCMでブレイク。加えて最近はメタボリック症候群の解消に効果が期待され多くの大手飲料メーカーが販売。国産トチュウは70年代後期に化繊に圧されて養蚕が壊滅した桑栽培の代わりとして長野県他で始まった。 私の栽培しているトチュウも苗木を長野から取り寄せたもの。漢方では20年以上たった木を切り倒し樹皮をはがして乾燥させ製品にする。茶用には葉を利用する。
【栄養分】 樹皮や葉の葉脈に絹の様な白く光る糸を引く。この神秘的な糸に含まれる成分をグッタペルカといい、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、など各種ミネラルやビタミンC、E、B6ほか各種ビタミンも豊富。血液をきれいにして血流がよくなることにより血圧降下、細胞の過酸化防止、利尿、新陳代謝促進などの効果がある。
【飲み方】 水1?に乾燥杜仲茶薬10g(一掴み)をやかんで沸騰したら弱火で好みにより5(〜30)分煮出す。煮出し中に湯が減ったら減った分だけ水を足す。夏は冷やして麦茶代わりに。またジュウヤク、柿の葉、ヤーコン葉、エゴマ葉、スギナほかの野草茶葉とのブレンド茶葉も私の農場で同時に摘める。(杜仲茶摘みのおさそい)
【栽培】 種はモミジの種のように翼の付いている。芽が出て1年で20cmくらいになり、葉っぱを摘めるようになるには5年くらい待つ。 土質はあまり選ばない。窒素分を主体にした専用有機質肥料が市販されているが私は無肥料で作っている。 冬期に剪定後台木より延びた木の葉を6月〜10月に摘み取り、水で洗ってシートに広げ天日乾燥。1〜2週間で乾燥完了。
【保存】 からからに乾いた葉をネット袋に入れ風通しの良い涼し陰につるしておく。
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