| 【原産地】 | アブラナ科 原産地については諸説あり,はっきりしていません。古代エジプトでは紀元前から栽培され,ピラミッド建設の労働報酬のひとつになったとされ,最古の野菜のひとつです。日本へは8世紀頃,中国南部から伝わり,各地に広まり多様な品種が生まれました。「古事記」には清白(すずしろ)の名で記され,江戸時代頃から広く栽培されるようになりました。保存食として漬物,切干大根など加工が行われ,飢餓対策として作付けが推奨されてきました。用途が広く栽培も簡単な為,生産量・消費量とも日本が世界一位です。 |
| 【日本で】 | 現在,収穫量が175万t(平成15年度),貴重な主食を補うためにまた野菜の種類が少ない時代には味噌汁の具,煮物,乾物とほとんど大根という時もあったそうですが,日本人の食生活の変化や核家族化が進むなか,生産量は40年前の6割程度となりました。漬物やおでん種としては加工した状態で輸入される状態が近年増えています。 |
| 【食べ方】 | 大根は上のほうが甘く,下にいくほど辛味が増します。葉に近い部分はおろしやサラダに。おろすとビタミンCが減少するので酢やレモン汁を加えるといいです。中央部は煮物など,先端部分は辛味を活かして薬味的に。また,切干大根は干し野菜として昔から利用されているように,干すことによりうまみが凝縮され,栄養価もカリウム14倍,カルシウム約23倍,食物繊維は16倍,鉄分は49倍になります。 |
| 【栄養分】 | 根の部分は95%が水分で,ビタミンCと消化酵素のジアスターゼが豊富です。ジアスターゼは熱に弱いので,生で食べるので効果的です。また,捨てられがちな葉っぱの部分もカロテン,ビタミンC,カルシウムが豊富な緑黄色野菜です。 |
| 【栽培】 | 生育適温15〜20度で耐寒性は強いですが,暑さには弱いです。やや酸性(PH5.5〜6),耕土は深く火山灰地や砂質土壌で排水,通気,保水性がよく元肥主体でコンスタントの肥効が望ましいです。大根の生育問題点としてまた根や,す入り(空洞症)があげられます。また根の原因としては未熟堆肥の投入などがあげられ,す入りの原因としては根の生育が伸長から肥大に移行する時に生育不具合によって,細胞が十分に充填できなかった場合に発生します。時期としては間引き以降の時期に急激な肥効や高温によって生育が過剰に進んだり,低温や過湿により生育が著しく停滞した場合に発生しやすいことが注意点です。大根の品種としては地方特有の品種が沢山あります。現在では,愛知県で作られた宮重だいこんで青首のものを品種改良した,早太りで,す入りが遅く,病気に強く,畑から引き抜きやすい青首大根が95%のシェアを占めています。 |

