| 【原産地】 | ユリ科の多年草 中央アジア原産とされている。古代エジプトで既に栽培歴がある。ヨーロッパに伝わった際、東欧の辛タマネギと南欧の甘タマネギの2系統に分かれた。 |
| 【日本で】 | 江戸時代に長崎に観賞用として伝わった。食用としては、明治期に札幌農学校で本格的な栽培が始まる。日本の生産量120万トン、うち北海道が66万トン。 |
| 【食べ方】 | 炒め物はもちろん、カレーや肉じゃがなど煮込み料理に用いるほか、デミグラスソース・トマトソースなど洋風ソース類の素材としても重要な万能野菜。 食べるのは鱗茎の部分。強い辛味・香味がある。実は生のタマネギはイチゴ並みの甘みを持っているが、これはデンプンでなく糖の形で貯蔵するため。ただし辛さが強いため辛く感じる。辛味は加熱するとなくなり、甘みが出る。 タマネギを切ると涙が出るのは、切った時に硫黄化合物(硫化アリル)が気化し、目・鼻の粘膜を刺激するから。気化を抑えるには、水につけながら切るか、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておく。 なお、イヌやネコなど動物が食べた場合、成分に含まれる硫黄化合物が中毒を引き起こし、血液中の赤血球が破壊され死亡することがある。 |
| 【栄養分】 | 野菜の中で最も糖質が多く、そのほとんどがエネルギー源として使われ、疲労回復に最適。 薬効のもとの含硫アミノ酸が多量に(1kgあたり2〜3g)含まれる。目にしみないとか、辛味のない玉ねぎは薬効が少ない。これは玉葱を切った直後に加熱すると失われるが、切って室温に15分間以上放置しておくと加熱しても失われない。 加熱すると化学反応を起こし、血糖値の低下や発ガン抑制作用があり、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる中性脂肪や悪玉コレステロールの値を下げる。血管を詰まらせる血栓を溶かすことも確認されており、肉食の多い現代の食生活に必須の野菜。 |
| 【栽培】 | 適温は20℃。寒さには強く氷点下でも成長するが、高温では障害が起こる。大きな苗を植えると分球や裂球や抽台しやすく、小さいまま低温になると枯れるなど、タイミングが難しい。10℃以下で一定期間以上さらされると花芽分化する。 結球は日長条件で決まり、短日・中日・長日の品種がある。温度上昇で肥大が促進され、玉が成熟すると葉が倒伏し、休眠状態となる。 |

